家計の管理に悩んでいる主婦の皆さん、家計簿はつけていますか?蓄財をするためには、家計の状況をきちんと把握することが大切です。しかし、毎日の買い物や支出を手書きで記録するのは大変で続かないですよね。

結婚生活17年目の筆者もこれまで何度、家計簿に挑戦しては挫折したことか計り知れません。(多分5回ほどは挑戦しています。)
そこでおすすめなのが、家計管理アプリの「マネーフォワードME」です。この記事では、無料版を活用して夫婦の銀行口座を「楽天セット」か「SBIセット」に統一して効率的に家計管理を行う方法をご紹介します。
なぜ家計簿が必要なのか
- お金の流れを可視化: 支出や収入を把握し、家計の全体像が見える化します。
- 目標達成: 貯金や投資の目標を明確にし、計画的に進めることができます。
- リスクを低減: 無駄な支出を防ぐことができ、資産運用のリスクも下げられます。
マネーフォワードMEの特徴
- 自動家計簿作成: 銀行口座やクレジットカード、電子マネーなどと連携して、支出や収入を自動で記録。
- 一元管理: 複数の口座やカードを一つのアプリで管理できる。
無料版とプレミアム版の違い
無料版とプレミアム版の違いについて表にまとめました。
項目 | 無料版 | プレミアム版 |
過去データ閲覧 | 1年まで | 無制限 |
連携可能な口座数 | 4 | 無制限 |
グループ作成 | 1件まで | 制限なし |
資産内訳のグラフ | なし | あり |
広告表示 | あり | なし |
無料版をフル活用する方法
住信SBIネット銀行専用マネーフォワードと併用
- 住信SBIネット銀行専用マネーフォワードを使用:
- 無料で10口座まで連携と現金管理が可能。
- 住信SBIネット銀行以外でも利用可能。
- 本体のマネーフォワードMEを使用:
- 追加で4つの口座を管理。
- 別々のメールアドレスでアカウントを作成。
実際の使い方イメージ
サービス | 登録項目 | 特 徴 |
住信SBIネット銀行専用マネーフォワード | メインバンク、クレジットカード、プリペイドカード、キャッシュレス決済、証券口座、現金管理 | 日々の家計管理に便利 |
マネーフォワードME | サブバンク、追加クレジットカード、ネットショッピング口座、他の金融機関 | 資産管理用 |
具体的なセットアップ
- メインバンクや日々の支出は住信SBIネット銀行専用マネーフォワードで管理。
- 資産管理や特定の目的のための口座はマネーフォワードMEで別途管理。
登録方法
- 住信SBIネット銀行専用マネーフォワードをインストールし、新規登録。
- マネーフォワードMEをインストールし、異なるメールアドレスで新規登録。
- 各アプリに必要な口座やカードを登録し、それぞれのアプリで最新の情報を確認。
注意点
- メールアドレスを分ける: 同一のメールアドレスではなく異なるメールアドレスで登録すること。
- 計算対象外設定: 銀行から証券口座への送金などは計算対象外に設定し、二重計上を避ける。
プレミアムサービスを無料で利用する方法
もし、さらに便利に利用したい場合には、以下の方法でプレミアムサービスを実質無料で利用できます。
- マネーフォワード光を利用: 業界最安水準のインターネット利用料で、プレミアムサービス月額¥500が無料。
- マネーフォワード電気を利用: 電気契約をするだけで、プレミアムサービス月額¥500が無料。
家計管理を一つの財布で行うメリット
1. 全体の資産を一目で把握
夫婦で共有することで、家庭全体の資産状況を一目で把握できます。これにより、貯金の目標や投資の計画が立てやすくなります。
2. お金の使用目的が明確に
お互いの収入と支出が透明化されるため、無駄な支出を抑え、家計全体のバランスを取ることができます。
3. 計画的な資産運用が可能
共通の目標を設定し、それに向けて計画的に資産を運用することができます。教育費や住宅ローン、老後の資金なども効果的に貯めることができます。
夫婦で財務セットをそろえる
夫婦の銀行口座とクレジットカードを下記の2パターンから選びシンプルにまとめましょう。これまで開設してきたリアル店舗型の銀行口座や証券口座、複数のクレジットカードを解約していきます。
- 【楽天セット】楽天銀行、楽天ノーマルカード、楽天証券
- 【SBIセット】住信SBIネット銀行、SBI証券、三井住友NLカード
リアル店舗型の口座はどうしてダメなの?
一概にダメとは言いませんが、リアル店舗型の銀行口座や証券口座、複数のクレジットカードを持ち続けることには多くのデメリットがあります。年会費や手数料が発生し、管理が煩雑になり、セキュリティリスクも高まります。一方、楽天セットやSBIセットに統一することで、効率的なポイント獲得や低コストでの銀行取引、機能的な資産運用が可能になります。
リアル店舗型の銀行口座や証券口座、複数のクレジットカードを持ち続けるデメリット
1. 年会費や維持費がかかる
多くのリアル店舗型の銀行やクレジットカードには、年会費や維持費がかかる場合があります。銀行ならATM手数料や振込手数料、クレジットカードなら年会費などがこれにあたります。
言葉は似ていますが永年無料は「長い年数」「限りなく続く」という意味なので、いつか有料になる可能性があります。対して永久は「将来的に年会費が有料になることはない」と言い切れます。
これらの費用が積み重なることで無駄なコストが発生します。
2. 手数料が高い
リアル店舗型の銀行口座では、ATM手数料や振込手数料が高く設定されていることが多いです。同じ取引でも、ネット銀行を利用することで大幅に手数料を削減できます。
3. 管理が煩雑
複数の銀行口座やクレジットカードを持っていると、管理が煩雑になります。各口座やカードの残高確認や明細のチェック、支払いの手続きが増え、時間と労力がかかります。
4. セキュリティリスクが高まる
多くの金融機関と取引があると、その分セキュリティリスクも増します。情報漏洩や不正利用のリスクを軽減するためにも、使わない口座やカードは解約することをおすすめします。
5. クレジットスコアに影響
複数のクレジットカードを持っていることが、クレジットスコアに悪影響を及ぼすこともあります。各カードの利用額や支払履歴が一元管理されるため、不要なカードは解約しておく方が良いでしょう。
クレジットスコアとは、クレジットレポートの情報に基づいて、ローンを期限内に返済する可能性など、クレジット行動を予測する数値です。 これは、財務の健全性を表す指標として、住宅ローンやクレジットカードの審査などに利用されます。
楽天セットとSBIセットへの統一によるメリット
1. 楽天セットのメリット
- 楽天ポイントの効率的な獲得 楽天市場や楽天カード、楽天銀行を利用することで、ポイント還元率が高まり、効率的にポイントを貯めることができます。
- 金融サービスの一元化 楽天銀行、楽天証券、楽天カードを一元管理することで、資金移動がスムーズになり、管理がしやすくなります。
- 高金利と手数料の低さ 楽天銀行の普通預金金利は比較的高く、ATM手数料や振込手数料は少ないことが多いです。
- 充実した投資商品 楽天証券は、幅広い投資商品を低コストで提供しており、初心者でも利用しやすいプラットフォームです。
- 頻繁なキャンペーン 楽天カードは、年会費無料で多くのキャンペーンを行っており、ポイント還元や特典が豊富です。
2. SBIセットのメリット
- 低コストの銀行取引 住信SBIネット銀行は、他行振込手数料やATM利用手数料が無料になる特典があるため、低コストで利用できます。
- 自動積立投資の充実 SBI証券は、積立NISAやiDeCoなどの自動積立投資が充実しており、計画的な資産運用が可能です。
- 総合口座の利便性 住信SBIネット銀行の総合口座は、普通預金と定期預金を一元管理でき、手軽に資金移動が行えます。
- キャッシュレス特典 三井住友NLカードは、年会費無料でポイント還元率が高く、豊富な特典が用意されています。
- 高利率の定期預金 住信SBIネット銀行は高利率の定期預金を提供しており、短期的な資金運用でも高い利回りが期待できます。
解約の手引き
1. 銀行口座の解約手順
- 残高の確認 解約前に、残高を確認し、すべての資金を他の口座に移動します。
- 自動引き落とし、振込の変更 銀行口座に設定されている自動引き落としや定期振込を、他の口座に変更します。
- 解約手続き 銀行の窓口またはオンラインで解約手続きを行います。窓口で解約する場合、身分証明書と通帳、印鑑が必要となることがあります。また平日の日中の手続きとなるので仕事の調整が必要です。
2. 証券口座の解約手順
- 保有資産の処理 証券口座に保有している株式や投資信託を売却するか、他の証券口座に移管します。
- 残高の確認 すべての資産を処理した後、残高を確認し、残っている資金を他の口座に移動します。
- 解約手続き 証券会社に連絡し、解約手続きを行います。オンラインで手続きが可能な場合もありますが、書面での手続きが必要なこともあります。
3. クレジットカードの解約手順
- 未払い金の確認 解約前に、未払い金がないことを確認します。
- 自動引き落としの変更 クレジットカードに設定されている自動引き落としや定期支払いを、他のカードに変更します。
- 解約手続き カード会社に連絡し、解約手続きを行います。電話やオンラインでの手続きが一般的ですが、カード会社によっては書面での手続きが必要です。
マネーフォワードMEでの連携
マネーフォワードMEは無料で最大4つの口座を連携できるため、家庭の主要な銀行口座とクレジットカードを一元管理します。
具体的な設定手順

- アプリのインストール
- マネーフォワードMEをApp StoreかGoogle Playからダウンロード。
- アカウント作成
- 共有メールアドレスを使って無料アカウントを作成します。
- 連携する口座を追加
- 夫の口座とクレジットカード
- 妻の口座とクレジットカード
活用イメージ
連携する口座 カード | 例 |
夫銀行口座 | 楽天銀行 住信SBIネット銀行 |
妻銀行口座 | 楽天銀行 住信SBIネット銀行 |
夫クレジットカード | 楽天ノーマルカード 三井住友NLカード |
妻クレジットカード | 楽天ノーマルカード 三井住友NLカード |
長期的な資産運用計画
証券口座は家計簿アプリに連携しない
証券口座は日々の収支管理と分けて個別に管理することが推奨されます。これは、投資の長期的な視点を保つためです。
管理方法と理由
- 感情的に惑わされない: 証券口座を日常の収支と一緒に管理すると、株価の変動に感情的に揺さぶられがちです。しかし、長期投資において短期的な上下はノイズに過ぎません。
- 長期的な視点を持つ: 優良な投資商品に長期で投資を続けることが重要です。例えば、積立NISAなどの定期購入設定を利用し、実際の購入や売却は年に1回程度の確認に留めることで感情的な影響を避けることができます。
Q&A
よくある質問に対する回答をまとめました。
Q1: マネーフォワードを使うためには何が必要ですか?
A: アプリをインストールし、新しいアカウントを作成するためのメールアドレスが必要です。銀行口座やクレジットカードの情報も用意しておくとスムーズに連携が進みます。
Q2: 異なるセットを使うメリットは?
A: 楽天セットとSBIセットを夫婦で分けて持つことで、特典やサービスを最大限に活用することができます。例えば、楽天セットでは楽天ポイントを貯めやすく、SBIセットではネット銀行の手数料無料や証券取引の手数料割引などがあります。
Q3: 証券口座はどう管理すればいいですか?
A: 長期的な投資をする場合、日常の収支から切り離して個別に管理することをおすすめします。頻繁に確認せず、年1回程度の定期確認に留めることで冷静な投資が可能です。
最後に
家計管理は一見難しそうに見えますが、正しい方法とツールを使えば誰でも簡単に行うことができます。今回ご紹介した方法を実践し、夫婦で一緒に家計を見直して家計を見える化しましょう。支出は収入の8割を目安にして、残りの2割を貯蓄や投資の軍資金に充てて、より豊かで安定した生活が実現できるよう改善していきましょう。
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