住宅ローン2,200万円を完済したわが家の家計|「返す+貯める」住宅費2階建て作戦





住宅ローンって、「繰り上げ返済で早く返すのが正解」だと思っていませんか?
こんにちは、ひーちママです。今日は、うちが実際にやってきた住宅ローン完済までのリアルな返し方と、教育費の考え方をお話しします。これからローンを組む人や、「どうやって家計を組んだらいいの?」と迷っている人の参考になったら嬉しいです。
うちの住宅ローンは2,200万円でした
まず前提から。うちは2012年の7月に返済が始まりました。当時、娘が3歳、息子が1歳です。ローンで借りたのは2,200万円。金利は前半が1.01%、11年目から2.01%になるタイプです。
そして最終的に、2022年に完済しています。…はい、ここはちょっとドヤらせてください(笑)。
毎月の返済額は 月62,205円(約6.2万円)。まずはこの金額を淡々と払い続けました。
借りる前に、6社を並べて比べました
当時つくった「住宅ローン検討表」が残っていたので、そのまま載せます。2011年4月時点の条件です。
| 項目 | 新生銀行 | 住信SBIネット銀行 | 楽天銀行 | SBIモーゲージ | クレディセゾン | 東京スター銀行 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 金利タイプ | 変動/当初固定/長期固定 | 変動/固定 | フラット35S | フラット35S | フラット35S | 預金連動型・変動/固定3・5・10年 |
| 35年固定金利 | 2.75% | 2.52% | 1〜10年 1.63%/11〜35年 2.63% | 1〜10年 1.63%/11〜35年 2.63% | 1〜10年 1.63%/11〜35年 2.63% | 固定3年 2.3%/5年 2.5%/10年 2.85% |
| 融資手数料 | 50,000円 | 508,200円 | 330,330円 | 508,200円 | 239,100円 | 105,000円 |
| 保証料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
| 団信生命保険料 | 無料 | 無料 | 生命保険に加入 | 生命保険に加入 | 生命保険に加入 | 165円/月(100万円あたり) |
| 繰上返済手数料 | 無料(1円から何回でも) | 無料(1円から何回でも) | 無料(100万円以上) | 無料(100万円以上) | 無料(101万円以上) | 無料(1円から何回でも) |
| 来店 | 必要 | 不要 | 不要 | 契約まで不要 | 販売会社経由で可能 | 借り換え時は不要 |
この表をつくって、はじめて気づいたことがあります。
フラット35Sを扱っていた3社(楽天銀行・SBIモーゲージ・クレディセゾン)は、金利がまったく同じでした。1〜10年が1.63%、11〜35年が2.63%。当たり前といえば当たり前で、フラット35は住宅金融支援機構の商品なので、どこで借りても中身は同じなんです。
ところが融資手数料は、23万9,100円・33万330円・50万8,200円と、27万円近くも差がありました。同じ商品、同じ金利なのにです。
さらにクレディセゾンには、クレジットカードを作ると融資手数料が0.945%まで下がるキャンペーンがありました。だからうちはここを選びました。「金利がいちばん安いところ」ではなく、「金利が同じなら、手数料がいちばん安いところ」という選び方です。
これから借りる方も、フラット35を検討しているなら、金利の比較よりも融資手数料の比較に時間を使ったほうがいいと思います。金利は横並びになりやすいけれど、手数料は窓口によって数十万円変わります。繰上返済がいくらから無料になるかも、あとから効いてきます。
契約のときに、カードも作りました
これは細かい話なのですが、ローンを契約するとき、金利の条件でクレジットカードも一緒に作りました。住宅ローンには「これも契約すると金利が優遇されます」というセット条件がついていることがあります。
うちの場合は作るだけでよかったので、そのカードは使わないままお役御免。すぐに解約しました。
ただ、ここは注意が必要です。優遇の条件が「持ち続けること」になっている場合、解約すると金利が上がってしまうことがあります。うちのように「作るだけ」なのか、「使い続けること」なのか。契約書か、借入先への確認をおすすめします。
使わないカードを持ち続けると年会費がかかったり、管理する対象が増えたりします。条件を確かめたうえで、不要なら整理しておくと家計がすっきりします。
繰り上げ返済を急がない作戦を選びました
あとから計算して分かったのですが、この判断は数字の面でも正解でした。10年間で実際に払った利息は約187万円。いっぽうで住宅ローン減税で戻ってきたのが約190万円です。
つまり、ほぼ相殺。むしろ少しプラスでした。うちは10年間、実質的には利息を払っていなかったことになります。だからこそ、慌てて繰り上げ返済で手元のお金を減らすより、貯めながら「いつでも返せる状態」を作るほうが合理的だったんです。
ちなみに、うちのローンは当初10年間だけ金利が1%引き下げられるタイプでした(前半1.01%→11年目から2.01%)。住宅ローン減税も10年で終わります。この2つが同じタイミングで切れるので、そこを目印に完済の計画を立てました。
住宅ローンは「繰り上げ返済が得」とよく言われますよね。もちろんそれも正しいのですが、私はちょっと違う考え方で、毎月返しながら、別口で完済資金を作る作戦にしました。
手元のお金を繰り上げ返済で吐き出してしまうより、「いつでも完済できる状態」を目指してお金を貯めていくイメージです。
住宅費を「2階建て」にする
これがうちの家計の一番のポイントで、住宅費を「返す+貯める」の2階建てにしました。
| 住宅費の内訳 | 毎月の金額 | 役割 |
|---|---|---|
| ① ローン返済 | 約6.2万円 | 淡々と返す(1階部分) |
| ② 住宅財形の積立 | 6.5万円 | 完済資金を貯める(2階部分) |
| 住宅費の合計 | 約12.7万円 | この金額で家計を設計 |
「ローン返済が払えるか」ではなくて、完済できる家計かどうかで住宅費を組んだ、ということです。
返すお金と貯めるお金、最初からセットで考えるのがコツですよ!
住宅財形は10年で780万円
月6.5万円を10年間積み立てると、65,000円 × 120ヶ月 = 780万円 になります。
ただ、ここで気づくのが「あれ?10年完済には足りなくない?」ということ。実際、10年後のローン残高は約1,648万円だったので、財形の780万円だけでは届きません。
足りない分はボーナス貯金で埋める
うちはここがポイントで、月々は無理しすぎない代わりに、ボーナスを多めに貯金する形で調整しました。月々は淡々と、ボーナスでドンと貯める。うちにはこのやり方が合っていました。
車のお金は「別口」で貯める
もう1つ大事にしていたのが、車の買い替え費用を別口にすることです。うちは一般財形で、車のための貯金を住宅とは別に続けていました。
車って、車検・修理・タイヤ・買い替えが突然まとまってやって来るんですよね。住宅の貯金と混ぜてしまうと、そのたびに完済資金が崩れてしまいます。だから「住宅のお金と車のお金は絶対に混ぜない」と決めていました。
完済すると家計は一気にラクになります
これは完済した人にしか分からないかもしれませんが…住宅ローンが終わると、その後の家計が本当にラクになります。
教育費の残りの積立、リフォーム費用、老後資金。こういう「次の大きいお金」がすごく貯めやすくなるんです。私はこの状態を早く作りたかったんですよね。
完済のとき、思わぬところで詰まりました
10年後に残っていたのは約1,648万円。住宅財形の780万円と、ボーナスで貯めたお金を合わせて、一括で返しました。
ここで思っていたより時間がかかったのが、住宅財形の解約です。2月10日に申請して、振り込まれたのが3月28日。1か月半かかりました。繰り上げ返済のほうも、当時は引き落とし日の1か月前までに電話が必要で、ぎりぎりでした。
※ これは2022年当時の話です。いまはネットで手続きできる窓口もあります。同じフラット35でも借入先によって違うので、ご自分の窓口で確かめてくださいね。
ただ、時代が変わっても変わらないだろうと思うことが2つあります。
1つめは、お金を用意するのに日数がかかること。財形でも投資信託でも、口座に入るまで時間が要ります。返す日から逆算して動いたほうがいいです。
2つめは、完済したら抵当権を抹消する手続きがあること。法務局で自分でもできます。うちは登録免許税が物件ひとつにつき1,000円ほどで、平日に2回足を運びました(いまはオンラインでできるかもしれません)。忘れると、あとで家を売ったり相続したりするときに困ります。
それともうひとつ、これは大事なことなのですが、生活費がなくなる状態なら全部返しきってしまわないこと。生活費の半年から1年分は、現金で残しておいたほうがいいです。
教育費の話:300万円じゃ足りなかった
教育費についても少しお話しします。うちの当時はNISA自体がなくて、ネット証券でサクッと積立できる時代でもありませんでした。周りはゆうちょや学資保険の人が多かったです。
私はモデルルーム見学で出会ったFPさんのすすめで、学資保険の代わりに満期で300万円受け取れる貯蓄型の生命保険に入っていました。月15,000円くらいで15年後に300万円。当時の私は「確実に貯まる」が正義だったので、これはこれで安心でした。
ただ…今なら言えます。300万円じゃ済まないのよね。
高校が私立か、大学が私立か、下宿になるか。ここで金額は全然変わりますが、私の感覚では最低でも500万円は見ておきたいところです。
教育費は「積立」より「待機力」
教育費のもう1つ難しいところは、毎月きれいに出ていくのではなく、出費に波があることです。塾代・教材費・模試・受験料…かかり始める時期は子どもによって全然違うし、一番「どーん」と来るのが大学受験期。
だから私は、教育費は「いつまでにいくら貯める」よりも、どーんと来たときにサッと出せる状態にしておくことが大事だと思っています。教育費は「積立」より「待機」のイメージです。
ちなみに、うちの子育て時代には無かったNISAが今は使えるので、教育費の待機資金づくりの選択肢は当時よりずっと増えています。始め方はこちらの記事にまとめています。
私自身も今は楽天証券でインデックス投資をしています。口座開設は無料なので、教育費の待機資金の置き場所として検討してみてくださいね。
まとめ:わが家の住宅費2階建て
今日のまとめです。
・住宅ローン返済は月6.2万円を淡々と
・住宅財形で月6.5万円を積立(10年で780万円)
・足りない分はボーナスで多めに貯金(10年後の残高は約1,648万円)
・車代は一般財形で別口管理、住宅のお金と絶対に混ぜない
・教育費は300万円じゃ足りない、500万円は見ておく
・教育費は波があるから「待機力」が大事
「ローンが払えるか」ではなく「完済できる家計か」。この目線で住宅費を組むと、完済後の人生がぐっとラクになります。これから家を買う方は、ぜひ「返す+貯めるの2階建て」で考えてみてくださいね♪
固定費まわりの見直しはこちらの記事もどうぞ。
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