プログラミングできない主婦が、AIとスマホゲームを作って公開した話|4日・追加費用0円【体験談】





「AIでゲームが作れる」って聞いても、自分にできると思えますか? 私はまったく思えませんでした。なにしろプログラミングは一行も書けません。
それなのに、思い立ってから4日後。私が作ったパズルゲーム「コインもりもり」は、ネットに公開されていました。追加で払ったお金は0円です。この記事では、その一部始終を実録でまとめます。
これ、ほんとにママが作ったの!?コインを合体させると、本物のお金と同じルールで両替されるんだよ
きっかけは「スキマ時間のぽちぽちゲーム」
私はテトリスやスイカゲームのようなパズルゲームが大好きで、ドラマを見ながら、手持ちぶさたなときに、日常的に遊んでいました。単純で、あまり考えずに遊べるのが癖になるんですよね。
ただ、無料ゲームは広告がちょこちょこ出てくるのがちょっとうっとうしい。それと、家計ブログをやっている身として「子どもが遊びながらお金の足し算を覚えられるゲームがあったらいいのに」と前から思っていました。
それである日、AI(Claude)に思っていることをそのまま伝えました。「テトリスやスイカゲームのようなパズルゲームが大好きです。iPhoneのゲームアプリを作りたい」——本当にこれだけです。
初日、1時間で「遊べるもの」が出てきた
最初に驚いたのは、AIが「iPhoneアプリはやめましょう」と言ってきたことでした。Appleの開発者登録に年間約16,000円かかるうえ、審査があって公開までに時間もかかる。それより、スマホのブラウザでそのまま遊べるWebゲームなら0円で今日公開できますよ、と。
この提案に乗ったのが、いちばんの分かれ道だったと思います。約1時間後には、コインを落として合体させる「コインもりもり」の試作が、本当に遊べる状態で出てきました。初日でゲームができてしまったんです。
私の仕事は「遊んでダメ出しする」だけ
そこからの私の役割は、開発というよりテスターでした。遊んで感じたことを、専門用語ゼロでそのまま伝えるだけです。
| 私が言ったこと(全部素人の感想) | AIがやったこと |
|---|---|
| 「10円が2枚で50円になるのは計算がおかしい」 | 本物のお金と同じ両替ルールに再設計(1円×5枚=5円、5円×2枚=10円…) |
| 「1ゲーム20分は長い。10分で金のブタが出るように」 | 自動プレイで何百回もテストして、難易度を実測で調整 |
| 「動きが磁石っぽくて不自然」 | 物理エンジンの数値を調整して自然な落ち方に |
とくに「10円が2枚で50円になるのはおかしい」の一言が転機でした。本物のお金と同じ両替ルールに作り直してもらったら、ただのパズルが「遊ぶだけでお金の計算が身につくゲーム」に化けたんです。
途中でAIから「計算が合わなくても、3枚で両替OKにする救済案」も出ましたが、これは断りました。子どもに間違った認識を与えるくらいなら、難しいままでいい。ここだけは譲りませんでした。
「つまらない理由」を技術用語に翻訳するのはAIの仕事なんだね。人間は感想をそのまま言えばいいんだ
失敗談:「猫耳一家」と頼んだら、本物の猫が4匹出てきた
もちろん、失敗もありました。うちのキャラクターは猫耳をつけた人間の家族なのですが、私が「猫耳一家」と言っていたら、AIは本物の猫の家族を想像して、しっぽ付きの猫を4匹描いてきました。
解決策は簡単で、実物のLINEスタンプの画像を見せることでした。画像を渡した瞬間に誤解が消えたんです。「AIには、説明するより見せるほうが早い」——これが今回いちばんの学びです。以降は背景もアイコンも参考画像を添付して発注するようにしたら、やり直しが激減しました。
公開してからの失敗もあります。実は公開後、いちばん遊んでいたのは作った本人の私でした。毎日遊んでいたからこそ「ごほうびコレクションの表示が、一度集めきったら変わらない」という設計ミスに気づけて、伝えたらその日のうちに修正されました。作った本人がいちばんのテスターになる、というのは本当です。
かかった期間とお金(正直に書きます)
開発開始から公開までは4日でした。
| 日程 | やったこと |
|---|---|
| 1日目(土曜の夕方) | 開発開始。約1時間で遊べる試作が完成 |
| 2〜3日目 | ルール確定・背景・音・難易度の調整 |
| 4日目(火曜) | 一般公開 |
といっても、私の1日あたりの作業は「遊んでダメ出しする+絵をAIに発注する」の数十分程度。あとの時間はAIが作業してくれていました。
| 項目 | 普通にやると | 今回 |
|---|---|---|
| Apple開発者登録 | 年間約16,000円 | 0円(Web公開にして回避) |
| サーバー・ドメイン | 月数百円〜 | 0円(無料枠) |
| ゲームエンジン | 有料ソフトや学習コスト | 0円(無料のオープンソース) |
| 絵(背景・キャラ・アイコン) | 外注なら数万円〜 | 0円(AIの無料枠で生成) |
| BGM・効果音 | 素材購入で数百〜数千円 | 0円(コードで自動生成) |
新たな出費は本当にゼロでした。ただし前提として、私はAIの月額プランを契約しています。それを日割りで按分すると、開発4日分は2,000円ちょっと。外注でこの規模のゲームを作ると数十万円が相場と言われるので、按分しても缶コーヒー数本分と考えると、すごい時代になったなと思います。
ちなみに公開から1週間もしないうちに、ゲームに出てくるキャラクターのLINEスタンプも発売できました。こちらもAIとの共同作業です。
そのスタンプ作りでは、絵を描くAIが男の子のキャラに2回連続で、実在のスポーツブランドのロゴ入りユニフォームを着せてくるという事故もありました。それを別のAIが画像処理でロゴを消すという、AIの事故をAIが後始末する場面も。AIに絵を描かせたら、商標チェックは人間の仕事です。
まとめ:必要なのは、経験とアイディアだけ
「私もAIで何か作ってみたいな」と思った方に伝えたいのは、これだけです。必要なのは、これまでやってきた経験とアイディアだけ。難しいことはAIにお任せして、形にしてしまいましょう。
私の場合は「パズルゲームが好き」「子どもにお金の計算を覚えてほしい」という、ごく普通の経験と思いつきがゲームになりました。
「コインもりもり」はインストール不要で、スマホのブラウザでそのまま遊べます。遊ぶだけでお金の両替が身につくので、お子さんの暇つぶしにもぜひ。ハイスコアを目指して遊んでみてくださいね♪
金のブタさんまで育てられたら、ぼくに自慢してよ!

